pukeko's eye

この国の事を鳥の目(飛ばない)で観察。

ハンさんのこと

どうもこんにちは。

 
 
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穏やかに晴れた日のお散歩写真をあげてみます。
 

今回は、先に話したハンさんの「人タラシだが人見知り」について書いてみようと思います。拙い文章ですが、この記事を通して人間臭いハンさんを少しの方が好いてくれたら光栄に思います。
 
ハンさんはイギリス出身。イギリスの伝統的振る舞い「レディーファースト」が体に染み付いた紳士です。
道を譲ったり、お茶を入れてくれたり、私が通るまでドアを開けておいてくれたりはほんの序の口。というか、レディーだけじゃなく他人ファースト。彼の後ろを30mほど離れてゆっくり歩く老紳士あらば、待ってドアを開けておく。すれ違うには少しだけ狭い道あらば、向かいの歩行者が途切れるまで道を開ける。「おもてなし」や「まごころ」を美徳とする日本で特に、ハンさんの自然な気遣いは私に背筋を正させ、誇りを与えてくれます。
 
そんなハンさんは、人のちょっとした優しさや、いいところに気がつき、称賛します。一緒に日本で一年半暮らしたことがありました。
小さな古いアパートに住んでいまして、帰宅時間と出勤時間がお互い少し違う生活をしていました。私が帰宅すると、ハンさんはアパートの住人の方にあった話をしてくれます。上の階の方が「ハロー」と言ってきてくれたようで、それに対し「ハロー。グッドイングリッシュ!」っと言ったそうです。それに対し、その方は何やら日本語で話をし、笑顔で部屋に入っていくとのことでした。小さなアパートは5部屋しかなく、残り3部屋の住人も同じように挨拶をしてくれたとのことでした。日本で暮らした一年半で、アパートの住人と話した報告を何度か受けました。私は、出勤時間が早すぎて会うことはありませんでしたが、退居の挨拶に伺うと、「え!?出ていっちゃうの?そりゃ寂しいなぁ。ハンさん、すごく楽しかったよ、ありがとうーーー」とおっしゃっておられました。
ただ、挨拶を交わすだけの間柄に「すごく楽しかった」と言わしめるハンさんです。ハンさんは日本語がわからないので、あなたがおっしゃった事が一言もわからないんですが、どんな会話をされたんですか、と尋ねてみると、覚えてないような取り留めのない話を、会うたびにされたとのことでした。ハンさんは腰をかがめて「ハイ、ハイ」と上手な相槌を打つもんだから話せなくても聞き取れてるもんだと思っていたと。
最後は、もう別の国で暮らすんだと告げたにも関わらず、「また」と言ってドアを閉められました。もちろんその方の人の良さもありますでしょう。ハンさんとの相性がたまたま合ったとも言えるでしょう。ですが私は、ハンさんと住んでいたから立ち会えた、ほっこり感動する瞬間を、日本に住んだ思い出10選の一つとして心に刻んでいるのです。
 
挨拶でマブダチを作っちゃうハンさんですが、彼の人見知りは重度高めです。
日本で暮らしていた頃、週末はいつも一緒に過ごしていましたが、たまにお互いの職場の同僚が飲みに誘ったりします。私の同僚にアメリカ人の男性がおり、初めて彼と合った夜、意気投合しました。意気投合していたように見えました。ハンさんもその夜は本当に楽しかったと話していました。社交的なアメリカ人の彼は、ハンさんと連絡先を交換してから頻繁に誘っているようでした。2回目の再会が実現するまで10回は断っていたように見受けられました。「自分のことは気にせず行ってくれ」といいましたが、「彼のことは好きだが今日は会う気分じゃない」といっていました。シャイだから。と付け足してました。
私は、はじめてその言葉を聞いた時、目からウロコが飛び出ました。そんなんありなんや。と。私は誘われたら他の予定や体調不良を除いて断るという術が無かったので、シャイだから断るなんて聞いたことありませんので、華麗に「次回にとっておく」だとか、「楽しそうすぎる」という断り文句を告げるハンさんを尊敬の眼差しでみつめたものでした。
 
いかがでしたでしょうか?「人たらしだがひとみしり」の意味がご理解いただけるエピソードでしたでしょうか?ハンさんのエピソードはいくつかありますので、また綴っていきたいと思います。

 

かしこ